溺愛されるオッドアイ

奏様、奏様と声が上がるのを無視して校舎の方へと向いていた奏くん。
けれど、ゆっくりとこちらを振り向き、私を見た。

「……俺のそばにいろって話」

ふっ、と口角をあげ行ってしまった。

──い、今の言い方は誤解をうむよ!?

警戒して女子たちから少しずつ離れるも、

「奏様、答えてくれた……」
「笑ってた……」
「あたしも見た……」

奏くんと話せたことや薄い笑みに、余韻みたいなものを感じてるようで。
その間に教室へと走れば、莉乃だけにつかまった。
いくら莉乃でも、私に懸賞がかかってることは言えない。

「……実は、私ちょっとやっかいな不良くんたちに目をつけられたっぽくて、まぁ危ないからStrayに頼るというか……そんな感じで」

うそでも、間違いでもない。
少し、やんわりと伝えただけで。

「え、和椛何したの?」
「ひ、人助けかな?」
< 49 / 95 >

この作品をシェア

pagetop