溺愛されるオッドアイ
だけど、わずかに奏くんが振り向いた矢先、和真くんはまたもすばしっこく動きリモコンを手にすると、ドアの方へと向ける。
するとゆっくりとプロジェクトスクリーンがおりてきて、何かが映し出された。
「……地図?」
所々に書かれている店の名前などで、なんとなくどこを拡大されてるのかはわかるけど。
「ああ、そうだ」
ひとり首をかしげていれば、奏くんがスクリーン横に立った。
でも、背後霊のようにぴたりと和真くんが隠れてるのが気になる。……それに、新くんが声をころして笑ってるのも。
奏くんも気にしてるみたいだけど、特に何も言わないみたい。
「……とにかく、俺の話を聞いておけ」
「う、うん」
「ここいらに不良が多いのは知ってるな。それでだ。今現在、この不良どもがうろつくなかでも主に強い勢力は二つある。ひとつが──」
「線路を挟んでおれら東最強のStrayってね」
笑いがおさまったのか、新くんが決め顔をしながら言ってきた。
そんな新くんを見た瑚白くんは目を細める。