溺愛されるオッドアイ

「なにそれ、変顔?」
「へんっ……!?いやいや!全然ちがうから!決め顔よどこからどー見ても!もーう、色(しき)ちゃん分かってないんだからぁ……あ」

新くんが笑いながら視線を奏くんの方へとかえた途端、笑顔が固まった。

──あー……。

見れば奏くんはすごくさめた目でこちらを見ていた。

「……続き、話していいよな?」
「もちろんです!」

敬礼し、姿勢を正す新くんに奏くんと瑚白くんから同時にため息が……。

「続けるぞ。今、新の言った通り東の俺らと……そして、西側最強と言われてるのは──Murkinessだ」

……マーキネス。
さまざまな不良くんたちを見かけたりはするけど、こういうチーム名みたいなのは聞いたことがない気がする。
しかも、二強が東西にわかれてて、ひとつがうちの学校だったなんて……。
莉乃や他の子たちも知ってるのかな。

「そう、Murkinessはうちの学校が共学になる前からずっと東側もふくめ、最強とされていたけど……」
「奏ちゃんこと黒夜奏の存在がMurkinessの最強という称号をかすませた。小学生の頃から強かったし、怖いもんなしだし。ゆえに!おれらは奴らからめっちゃ敵対視されてるってわけよ」
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