溺愛されるオッドアイ
見た目や言動がほどよくチャラい新くんだけど、奏くん思いなのは見ていて感じるものがあるから。
「にしても……今日のじいちゃん、私よりも気合い入ってたな」
休憩を提案しても『まだまだぁ!』って。
おかげで体が痛い。
けど、終わったらご褒美アイスって決めてたんだよね。
昼間のうちに道場に行って、昨日見つけたアイス屋のアプリクーポンがあるから今日の自分へのご褒美にしようとお店に向かっていた。
メニューは昨日ながめ、今は頭の中で決めきれなかったアイスをしぼってるところ。
人気ナンバーワンも捨てがたいけど……新作も気にはなるし……って、あれは──
「奏くん?」
小さめの病院から出てきた姿を遠目に見つけた。
奏くんは外に出て数歩歩くなり、肩を回したり腕を触る。
なんとなく病院から出てきた時に思ったけど、きっと腕の件で来てるんだ……。
そして奏くんは背を向けて行ってしまう。
追いかけたっていいのだけど……やめておいたほうがいい気がして。
私はアイス屋へと向かうことにした。