溺愛されるオッドアイ





私も奏くんも出かけるにも警戒する夏休みが続いている中、今日もまた道場へ来ていた。

私より気合いが入るじいちゃんに負けじと食らいつくという、私の意地のせいで……水筒が空っぽになったから、一度買いにでてきた。

その途中、周りの目がないことを確認して、私は夜に見た体重計の数値を思い出しニヤついてしまう。
同じような食事でも運動してるおかげか今の体重をキープし続けられてること。
いつもなら、体重計をにらむことがあるのに。
きっとこの調子でいけば、三ヶ月くらい後にはダイエットの成果が……のぞめる。

「でも、たまには炭酸とか飲みたい」

売り切れならあきらめたのに。……あるではないか。
一応また道場に戻るけど、これは飲んでいいということで……カバンの財布から小銭をあさる。


「……あ、こいつっすよ!」

こいつ?私のこと?
気になって、小銭を手に近くまで来る影に顔を上げた。

「Strayの連中といた女だな」

……よく見れば、見覚えのある顔だ。
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