溺愛されるオッドアイ

「そうだね。大体の人が利き手からの攻撃が多いのに、和椛の初手はいつもバラバラだし。その点、新はいつも利き手パンチ王道過ぎ」

画面をのぞき込みながら瑚白くんは指摘する。
笑っていた新くんは瑚白くんのドアップに、奏くんを盾にして隠れ顔だけを出した。

「色ちゃんそれマジ?無意識すぎるんだけど、おれ」
「マジだよ。あと和真をからかう時、ちょっかいをかける時も利き手から。なのに和真も避けられないのはなんで?」
「知るか!いちいち気にしてないっての!」
「えー……おれ利き手使いすぎじゃない?つか色ちゃんの観察力やばすぎっ!」

それから……とまだ続ける瑚白くんの話を耳にしていると、スマホが震えた。
……じいちゃんかな。
と思いきや、画面の向こうにいる奏くんからだった。

"怪我がなくて良かった"って。

驚いて画面を見るも、奏くんの姿が見切れていて顔が見えなくて。
だから、ありがとうとだけ返すことにした。

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