溺愛されるオッドアイ
道着姿に合点がいったのか、奏くんは新くんをのけてまじまじと私のことを見てる。
「あはは……ちょっとだけ空手を……とは言ってもそこまでうまくはないけどね」
『空手かぁ、だからあの蹴りの高さってわけね……納得だわ!』
けらけらと笑う新くんにうんうん、と横で頷く奏くん。
「でも顔面すれすれフェイントからってこう……セオリーみたいなもんはないのかよ」
スマホをこちらに向けながら和真くんが聞いてくるも……セオリーって言われてもなぁ。
「セオリー……って言っても、喧嘩にそんなのないに等しいんじゃ?」
喧嘩って我流のイメージだけど。
これが正しいってやり方あるのかな。
「私は喧嘩経験少ないから、いざという時はこの目を頼りには出来るけど……ほとんどその場のインスピレーションで動いてる、と思う」
『喧嘩に正攻法はないに等しい。お前はそれでいいだろ』
奏くんに言われると、画面越しでここにはいないのに不思議と安心感がうまれてくる。