ヒミツを知るのは私だけ!?

「曲で気まぎらわせればいいん──」
「え……一颯、死ぬの?大丈夫?救急車呼ぶ?いや、おれがおぶったほうが早いかな……」

ひとりだけ。
壱心くんだけが、一颯くんの言葉の意味を真に受けているみたいで……。

一颯くんの手を取る壱心くんにすかさず湊くんからはため息が、そしてキッチンからは氷雨くんから『アホか』と聞こえた。

「百回したら死ぬなんて迷信だろーが。つかおめーもアホだな、壱心。んなこと真に受けてんじゃねーよ」
「じゃあもし本当だったらどうするの!?」
「そうじゃ……みんなは大丈夫でもぼくが百回したら、パタリといくやもしれん。そし……ひっく、そしたら迷信じゃなくなるから真実だってひろめておくれ」
「分かったよ。おれ、約束する」

力強く頷く壱心くんに、大きなため息が湊くんたちからこぼれる。
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