不良×さわやか~どっちがどっち!?~

不良の真相

12月。外は寒いし少し雪も降っていた。
 公園につくと不良少年涼太の姿らしき人がいた・・。
 でもその隣にもう1人涼太が・・・。
あれ?涼太が2人・・・まっさかー♪

 小走りで2人の涼太の方に向かうと・・・
後姿は涼太が2人。なんと正面も涼太!
  服装 髪型 全てが全て同じ人。
世間的には瓜2つ。 というより涼太2人?

 目が点になってるあたしを見てさわやか風の涼太が
「久しぶり♪姫~いや!僕の彼女♪」
  え?と思う間もなく不良の涼太が
「あっわりぃーこの前急に走っていって」

へ?
 これはどういうことですか?これは、やはり夢ですか?
ほっぺをつねったけど・・痛い
 痛い=夢じゃない
・・・・・。
 頭がクラクラして公園に倒れた。


目を開けるとここは貴族のお部屋ですか?というばかりの家具が並び
 シャンデリアは常識みたいな部屋の造りをしていた部屋であたしは
寝ていた。

「ここどこーー?」
何?あたし拉致られたんだ!携帯っ携帯と探していると
 目の前に大きなスクリーンが現れた。テーブルも出てきて・・。
おまけにキャメルポップコーンとジュースまで・・・
 ここ映画館!?
1人広い部屋で動揺していると2人の涼太が現れた。
「ごめんね姫 これから僕たちの事説明するからね♪まあー2時間ぐらい我慢してよ~」
 2時間!?この人たちのために2時間!?早く勉強して寝たい って思ったけど
不良涼太が
「グダグダしてねーで早く見ろ」
  そういうんですんなり見るのを決めました。

スクリーンには大きく『弟 涼太様と兄 宗太様の秘密』の題名が・・・。
2時間も見るもの面倒だからあたしの言う事聞きそうなさわやか涼太に
「口で説明した方があたし分かりやすいっ」
 って言ったらあっさり
「いいよっ」

 そんな簡単にやめる事が出来るんなら始めからそうしろよ!

思ったけど・・・不良涼太の視線が怖くて言えなかった。
 
 2人の口から長い説明を聞かされるはめになるのであった。

< 7 / 23 >

この作品をシェア

pagetop