鈍感な私は愛されヒロインです!?
 校門前で、蒼くんが私に話しかけているのを、少し離れた場所から黒崎くん、月城くん、瀬名くんが見ていた。

「……え、今の、告白じゃないか?」黒崎くんは拳を握りしめる。

「焦るな。どうするか考えないとな」月城くんは腕を組んで静かに言う。

「おお、面白くなってきたぜ!」瀬名くんは肩を揺らして笑う。

「学園祭までに、桜庭にどう接近するか……準備しておくか」黒崎くんが低く言った。

「いやー、これは盛り上がるなぁ!誰が一番先にひよりを落とすか、見ものだぜ!」瀬名くんはニヤニヤしながら楽しそうに言う。

「楽しみだな」月城くんも小さく笑う。

 その間、私はまだ蒼くんの気持ちをちゃんと理解できていなかった。
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