【完】君を酔わせるまで離さない〜ワンナイトのはずが絶倫すぎる俺様副社長に本気で囲われています〜
「そういえば。穂乃果も今年中に籍入れるらしい」
「え、ほんとに?」
「ん。相手の親父さんにも挨拶済ませたらしいぞ」
思わぬ知らせに、晴菜は思わず目を丸くする。奏汰は淡々と言葉を続けたが、その瞳はどこか安堵を含んでいた。
「……麗奈さん、反対しなかったの?」
思わず声が小さくなる。かつて奏汰と穂乃果の縁談を強引に進めようとした、彼女。家同士の利を優先し、娘の気持ちを二の次にしていたあの人を、穂乃果が説得できたのだろうか。
「最初は揉めたそうだが、穂乃果も譲らなかった。自分の人生は自分で決めるってな。親父さん――社長は最初から穂乃果側だったみたいでな、会長も親父さんが説得したらしい」
「そっか……よかった。本当に」
あの胃に悪かった食事会で、堂々と麗奈に意見し、晴菜を後押ししてくれた穂乃果。その勇気がしっかりと彼女自身の幸せに繋がったのだと思うと、胸の奥がじんわりとほどけていった。
「そういえば、式の衣装どうする。今のドレス、締め付け強んじゃねぇか?」
奏汰の言葉に、晴菜はふと我に返った。今月末に予定している披露宴。衣装合わせをした昨年の秋には、こうしてお腹に小さな命が宿っているなんて思いもしなかったのだ。
「え、ほんとに?」
「ん。相手の親父さんにも挨拶済ませたらしいぞ」
思わぬ知らせに、晴菜は思わず目を丸くする。奏汰は淡々と言葉を続けたが、その瞳はどこか安堵を含んでいた。
「……麗奈さん、反対しなかったの?」
思わず声が小さくなる。かつて奏汰と穂乃果の縁談を強引に進めようとした、彼女。家同士の利を優先し、娘の気持ちを二の次にしていたあの人を、穂乃果が説得できたのだろうか。
「最初は揉めたそうだが、穂乃果も譲らなかった。自分の人生は自分で決めるってな。親父さん――社長は最初から穂乃果側だったみたいでな、会長も親父さんが説得したらしい」
「そっか……よかった。本当に」
あの胃に悪かった食事会で、堂々と麗奈に意見し、晴菜を後押ししてくれた穂乃果。その勇気がしっかりと彼女自身の幸せに繋がったのだと思うと、胸の奥がじんわりとほどけていった。
「そういえば、式の衣装どうする。今のドレス、締め付け強んじゃねぇか?」
奏汰の言葉に、晴菜はふと我に返った。今月末に予定している披露宴。衣装合わせをした昨年の秋には、こうしてお腹に小さな命が宿っているなんて思いもしなかったのだ。