【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
七海ちゃんが好き

とか言ったけど

正直本気かよくわからない

そう言えば七海ちゃんは俺を見てくれるような気がした

勇凛と結婚してるとかどうでもいい

なに俺が結婚する前に結婚してるんだよ

まだ卒業もしてないし

学生結婚とか響きが良すぎる

二人が仲良さそうにしてるとイライラする

だからクラブでナンパしたりキャバで金使って遊んでるけど、何も満たされない

俺を好きなわけじゃない

俺も好きじゃない

その場限りの恋愛ごっこ

好かれたい愛されたい

勇凛と七海ちゃんみたいになりたい

でも俺までそうなったら兄貴が可哀想

本気で好きになった女を捨てて会社のために犠牲になってるのに、俺までそうなったら、兄貴が一人になるし

そんなに仲いいわけじゃないけど

むしろ距離置かれてる気がするけど

てかみんな俺と距離おいてるよね

そんなに迷惑?

俺何がダメ?

どうすればいいの?

どうすれば双方向に楽しめるの?


──って酔って森川くんに言っちゃったわけで

それを割と真剣に聞いてる森川くん、何気に年上っていう

まあこの年齢で一才とか二才なんて誤差だからいいんだけど

森川くんの話聞きたいのに教えてくれないの、不平等だよね

って言うと

いやあなたが勝手に話したんですよね?

とか言ってくるし

そうなんだけどさ、そこはさ、合わせようよ俺に

七海ちゃんのこと気にしてるの丸わかりだし

なんかそれも羨ましい

どうせ報われないのに、守ったりしてるの尊いし

そんな人間になりたいわーって思うけど、無理

ダルイ

もう七海ちゃん身内なんだから、仲良くなって一緒に遊んでくれれば俺結構満たされる気がする

俺のこと心配とかしてくれそうだし、たぶん勇凛の嫁じゃなければ見向きもしないだろうけど、勇凛の嫁だから運良く切れない縁

どんなに嫌がられても俺は話しかけるし、狙って会いに行くし、勇凛が来ても俺にはなんのダメージもないし

運良く七海ちゃん落とせたら、勇凛に隠れてこっそり付き合って、それで──って妄想すると

それが今の俺にとってベストすぎて、自分でもクズだってわかってるけどもうそれでいいやって思ってる

流石にそれは森川くんに言えないよね

言ったらたぶんもう口もきいてくれないよね

流石にそこまで人に言うほどバカではない

壊れた家族の中に入ってきちゃった七海ちゃん

もっと俺から逃げてみて

どうせ逃げられない

俺の義妹(いもうと)なんだから

愛とか恋とかわからない

でもさ、この関係が楽しいんだよね


世界一周しても、たぶん俺は君を追いかける


──fin

読んで頂いてありがとうございます。
不快になる方もいると思いますが、これが彼なのです。
こんな性格でも憎めない奴です。


次は、勇凛と七海の番外編をアップしていこうと思います!
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