【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
「七海さんはゆっくりしててください」

私は促されるまま座った。

「あ、そうだ、これ買ってきたんです」

勇凛くんはリュックから雑誌を取り出した。

「てんつなぎ??」

「はい、番号順に点をつなぐと、絵とか文字がでてくるんですよ。これも景品があるんです」

また可愛いイラストの表紙。

「勇凛くんってこういうのが趣味なの?」

「いえ、病院のコンビニにそういう雑誌がたくさんあって。やってみたら面白かったので」

私のために買ってきてくれたのか。

優しさが身に染みる。

「ありがとう。勇凛くんはいい子だね」

「……年下扱いしないでください」

少し不機嫌な顔に。

「ごめんね、これから気をつける」

「いえ、俺はまだ学生で、七海さんを養える金もないんで」

「ううん、学生とか関係ないよ。勇凛くんはそのままで十分だよ」

「そう言ってもらえると嬉しいです」

少し機嫌が治った。

野菜を切ったり、味噌汁を作ったりしている勇凛くんを横目に、私はてんつなぎをしていた。

「七海さん、できました」

テーブルに置かれた勇凛くんの料理。

二人で席につく。

「いただきます」

手を合わせた。

味噌汁を飲んでみた。

「美味しい!」

「よかったです」

勇凛くんみたいな、穏やかで優しい味だった。

「勇凛くんは自炊するの?」

「そうですね。簡単なものですが作ってます」

「勇凛くんはすごいな。私なんてスーパーで買ってきたものばかりだよ」

「じゃあこれからは俺が作らないといけませんね」

「いや、私も作るから」

「七海さんは仕事だけでも大変だからいいんです」

「うん……ありがとう」

勇凛くんと一緒に暮らすことを真剣に考えた。
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