【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
新しいスタート
「はい、夜間提出の婚姻届、問題なく受理済みです。おめでとうございます。」
婚姻届はちゃんと受理されていた。
「婚姻届受理証明書を発行しますか?」
婚姻届受理証明書?
「それは何に使うんですか?」
「結婚したことを証明する公的書類です。こんなデザインのもあるんですよ」
役所の受付の女性がかわいいデザインの証明書のサンプルを持ってきた。
ハートの模様がついている。
断ろうとした瞬間──
「はい、それで発行してください」
隣に座っている勇凛くんが真剣な顔で言った。
「え、勇凛くんほしいの?」
「はい。二人が結婚した記念に……」
恥ずかしくて私は俯いていた。
「では発行手続き致しますので少々お待ちください」
役所の受付の女性はにこやかだった。
* * *
役所の近くにあるカフェで私たちは発行された証明書を見ていた。
「これ、額に入れて飾りましょう」
勇凛くんは嬉しそうに眺めている。
それが尊かった。
──その時私は大切なことを思い出した。
「私……もう《《川崎》》七海じゃないんだっけ……」
「はい。俺の姓で提出していたので」
「じゃあ、私のフルネームって何?」
「《《林》》七海さんですね……」
あ、そうだ、会社に言わないんといけないんだ……。名義変更とかもしないと。
「うーん……」
私が頭を抱えて考えていると、勇凛くんが心配そうな顔をしている。
「大丈夫ですか?俺にできることがあれば……」
「ありがとう。あとでまた相談するね」
私もしっかりしないと!
「じゃあ私、そろそろ行くね!」
「俺、迎えに行きます。仕事終わったら連絡してください」
「何時になるかわからないよ?」
「大丈夫です」
勇凛くんが優しく微笑む。
「わかった。じゃあ終わったら連絡するね!」
私が立ち上がると「いってらっしゃい」と勇凛くんが手を振ってくれた。
《《林》》七海、三十歳。
新たな気持ちで会社に帰還した。
婚姻届はちゃんと受理されていた。
「婚姻届受理証明書を発行しますか?」
婚姻届受理証明書?
「それは何に使うんですか?」
「結婚したことを証明する公的書類です。こんなデザインのもあるんですよ」
役所の受付の女性がかわいいデザインの証明書のサンプルを持ってきた。
ハートの模様がついている。
断ろうとした瞬間──
「はい、それで発行してください」
隣に座っている勇凛くんが真剣な顔で言った。
「え、勇凛くんほしいの?」
「はい。二人が結婚した記念に……」
恥ずかしくて私は俯いていた。
「では発行手続き致しますので少々お待ちください」
役所の受付の女性はにこやかだった。
* * *
役所の近くにあるカフェで私たちは発行された証明書を見ていた。
「これ、額に入れて飾りましょう」
勇凛くんは嬉しそうに眺めている。
それが尊かった。
──その時私は大切なことを思い出した。
「私……もう《《川崎》》七海じゃないんだっけ……」
「はい。俺の姓で提出していたので」
「じゃあ、私のフルネームって何?」
「《《林》》七海さんですね……」
あ、そうだ、会社に言わないんといけないんだ……。名義変更とかもしないと。
「うーん……」
私が頭を抱えて考えていると、勇凛くんが心配そうな顔をしている。
「大丈夫ですか?俺にできることがあれば……」
「ありがとう。あとでまた相談するね」
私もしっかりしないと!
「じゃあ私、そろそろ行くね!」
「俺、迎えに行きます。仕事終わったら連絡してください」
「何時になるかわからないよ?」
「大丈夫です」
勇凛くんが優しく微笑む。
「わかった。じゃあ終わったら連絡するね!」
私が立ち上がると「いってらっしゃい」と勇凛くんが手を振ってくれた。
《《林》》七海、三十歳。
新たな気持ちで会社に帰還した。