【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
私は会社に電話した。

「川崎です。今日は午後から出勤しようと思います」

「わかった。待っている」

相変わらず心のない上司の声。

「七海さん今日会社に行くんですか?」

「うん。流石にこれ以上休むと仕事が溜まって余計に大変になるから」

勇凛くんは悩んでいる。

「まだ退院したばかりなのに、また同じ状態になるか不安です」

「……そこは、気をつける」

私と勇凛くんはマンションから出て駅に向かって歩いた。

「七海さん」

「なに?」

「手を繋いでいいですか」

手を繋ぐ……って、周りの人に見られる訳で、もう私は三十路。流石に恥ずかしい。

私が何も言えないでいると、勇凛くんは恐る恐る私の手に触れた。

そっと優しく私の手が包まれた。

心まで温かくなった。

恥ずかしい。

だけど、嬉しい。

勇凛くんの行動にドキドキしてる私は、彼に恋をしているんじゃないのかと、今更ながら思った。
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