【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
「夫……?」

森川さんが首を傾げている。

「はい。俺と七海さんは夫婦です。結婚しています」

あーーー!!

私は耐えられなくなった。

「あの、これには深い事情が……」

森川さんはそれを聞いても驚いている様子はなかった。

「そうか。おめでとう」

少し穏やかな顔をした。

「ありがとうございます」

私は頭を下げた。

会社の人に知られてしまった。

いや、人事に説明しないといけないし、近いうちに知られてしまうんだけど。

「あ、俺言っておいたよ。川崎さんにこれ以上無理させるなって」

「え?」

だから、今日早く帰っても特になにも言われなかったのか。

「ありがとうございます……」

陰で助けてもらえたことが嬉しかった。

「じゃあ、また明日」

森川さんはその場を去った。

「……あの人なんなんですか?」

勇凛くんの低い声が聞こえた。

勇凛くんを見ると、険しい顔をしている。

いつもの優しくて穏やかな勇凛くんとは違う。

「会社の先輩だよ。私が入院したの知って、上司に忠告してくれたの」

「そうなんですか……」

沈黙が流れた。

「勇凛くん……そろそろ帰ろうか」

「はい……」

勇凛くんは険しい表情のままだ。
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