【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
「厄介ってのは……?」

『会ってみればわかると思います。俺は七海さんと兄たちを会わせたくないです』

不安すぎる!でも逃げていても仕方がない。
夫婦としてやっていくにはこの試練を乗り越えねば……。

「わかった。お兄さんたちに挨拶と必要な事だけ話そうと思う」

『……兄に連絡しておきます。それより』

それより?

『俺たちの住む家を探したいです』

あ。そうだ、後回しにしていた。

「そうだね。じゃあ今度物件見に行こうか」

『はい。早く一緒に暮らしたいです』

一緒に暮らす──

毎日一緒。仕事以外。

この距離でも私の胸は騒いでるのに、一緒に住むとか、過呼吸起こすんじゃないか?

「じゃあ、そろそろお風呂入るから切るね」

『……七海さん』

「ん?」

『好きです』

そのあとすぐに通話が切られてしまった。

悶える私。

なんで私が好きなのかさっぱりわからない。

ただ、勇凛くんを大切にしたい。
そんな気持ちが宿っている。

◇ ◇ ◇

──翌日

私は上司と面談している。

結婚の報告をするためである。

「先日結婚しまして、そのご報告です」

上司は顔色一つ変えない。

「そうか。おめでとう」

人の心がないんか!

その後すぐに人事へ。

「え!川崎さん結婚したの!?」

「はい。必要なものが知りたく」

「え~おめでとう!これに書いてあるもの持ってきて~!」

リストを渡された。

「相手どんな人?」

人事の先輩は興味津々である。

「優しくて誠実な人です……」

言って恥ずかしくなった。

「どんな仕事してるの??」

なんでこんなに聞いてくるんだ!

「フリーランスです」

適当に答えた。

そのあと自分の部署に向かう途中、森川さんに会った。
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