【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
「あ、川崎──今はなんだっけ?」

「旧姓のままでいいですよ」

「いやーびっくりした」

「え?」

「いつの間にか結婚してて」

「私もびっくりしてます」

「なんで?」

「初めて会った次の日に結婚──」

あ、まずい口を滑らせそうになった。

「え?どういうこと?」

「あ、なんでもないです!」

森川さんは腕を組みながら、何かを考えている。

「あの子見た事あるんだよね」

「え!」

「前飲み会の時にいたような気がするんだよ」

あー!やばい!

「勘違いですよ。全然違いますよ」

「今日あの居酒屋行ってみようかな」

やばいやばいやばい。
今日勇凛くんバイトの日じゃん!!
どうしよう。

「あ、あの、今日一緒に別の所に食べに行きませんか!?」

咄嗟に回避しようとした。
が……。
森川さんとサシでご飯?

「いいけど。なんで?」

「森川さんと話してみたかったんです~」

自分でどんどんドツボにはまっていく。
とりあえず勇凛くんバレ回避すればいいんだ。

て、まだ隠そうとしている自分を脳内で殴っていた。

「わかった。じゃあ、川崎さんのおごりね」

げ。
まぁ仕方ない。私が言いだしたことだ。

「わかりました!ありがとうございます!」

森川さんとご飯行くことになってしまった……。

勇凛くんにバレたらヤバい。

ああ、バカなの私??

その後、ずっとそのことを考えてモヤモヤしていた。

◇ ◇ ◇

今日も無事に帰らせてもらえた。

安堵してビルを出ると、森川さんが立っていた。

「じゃあ、行こうか」

「はい」

いったい何を話せばいいかわからないけど、適当に話して乗り切ればいいんだ!

と甘い考えでいた。
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