【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
「兄が失礼なことを……すみません」

「ううん。そんな気にしてないよ」

いや、だいぶイライラしている。
でもきっと勇凛くんもそう。

「わざとああやって嫌味を言ってきたりする人なんで、あの人のいうことは無視してください」

「うん……」

そのあと、勇凛くんと駅に向かって歩いた。

その時、ふと目に入った。
ジュエリーショップ。

そういえば、私たちは結婚しているのに指輪をつけていない。

結婚式もしていない。
一緒に住んでもいない。
親に挨拶もできてない。

私が悶々としながら、その店を眺めてると勇凛くんがそれに気づいた。

「七海さん、見てみますか?」

「え?」

「気になるならいいですよ」

「ううん!大丈夫!」

私と勇凛くんはまた歩き出した。

「七海さん、指輪買いませんか?」

あ、私がさっき見ていたから……。

「いつでもいいよ!ごめんね、気にさせちゃって」

「いえ、俺も欲しいと思ったんです」

弱ってる心にぐっと何かが込み上げてきた。

「……そんな高いものじゃなくていいから、買おうか」

「はい」

私と勇凛くんは、さっきのジュエリーショップに向かった。
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