前世王子アイドルグループ~僕たちは君の一番星になりたい☆。.:*・゜
二日目は何も予定ないっぽいから、みんなで散歩できるのかな?と、期待をしていたのだけど……。
朝食を食べ終わると、控え室で待つように指示された。そして他のメンバーの着替えやメイクが始まった。
四人は今日も撮影があるんだな。僕だけ暇なのかぁ。どうしよう、もし行けそうな場所なら、見学に僕も連れて行ってもらおうかな?
なんて考えていた時だった。
「はい、いつきんくんの番だよ! こっちに来て!」と呼ばれた。
僕も着替えたりするの?
撮影ないのに?
今回は自分で着替えるわけではなく、指示の元、手を横にして棒のように立った。
そしてなんと、いつの間にか、ひと言も聞いていなかった姿に変身していた。
グリーンカラーを基調として、金色の刺繍が所々に入っている高級そうな袴を着た。しかも髪の毛も部分ウィッグを装着すると長くなり、ひとつにまとめられているスタイルに!
なんと僕は、和風王子に変身したのだ!
「えっ、カッコよすぎない?」
「似合う!」
みずっきくんとそたくんが褒めてくれた。
そしてメンバー、そしてスタッフさんからも大絶賛の声。大絶賛されるのは嬉しいけれども。
「……こ、この姿はどういうことですか?」
僕は目の前の全身鏡を覗き込みながら言った。
「これから、撮影だからね!」
「撮影?」
メンバーをひとりひとり見る。
そたくんは高級そうで煌びやかなイエローカラーの洋風な王子衣装。
れんくんはレッドカラーにブラックも混ざった、跳ねたらふわっとしそうな素材の中華風衣装。
しーおんくんは薄いパープルカラーのツルツル素材の短いショートパンツに、ふわっとした白いはおりを羽織っている未来を思わせるような雰囲気の宇宙人衣装
みずっきくんは薄いブルーカラーの、大きめなロングワンピースに水のようなペンダントを身につけた人魚王子衣装。
今、プリレボのメンバーたちは、僕を含めて、それぞれの前世をイメージした格好をしていた。
そして本日の撮影が始まった。
今日は、昨日の自分を見守る気持ちになりながら山に登るらしい。そう、また登山……。
登る前に、昨日最初に撮ったシーンと同じように僕たち五人は並んだ。
「昨日の自分たちの背中を『山に登るの、頑張れ!』って感じで触れて」と指示を受ける。
「だから僕だけ知らせてなかったのか……」
意図が掴めた。
昨日撮った僕たちは〝生まれ変わり後〟そして今から撮る自分たちは〝前世〟。
たしかテーマは『生まれ変わる日』。
「前世の自分たちが、生まれ変わりの自分たちにバトンタッチする感じになるのかな……」
「そうそう、昨日の自分は前世の自分に見守られてることは全く知らないからね。少しでもよいお芝居できるように、いつきんの中の余計な情報は排除しておいたんだ」
「ありがとう、そたくん」
「いやいや、これ考えたのれんくんなんだよ」
「れんくん……」
みんな僕のこと考えてくれていて、優しい。
優しい王子に囲まれている僕は幸せすぎる。
そして僕らは再び山を登り始めた。
時には距離を置いて自分を見守り、時には疲れて立ち止まった自分を支えようとする感じで。
頂上に着くと、全員で頂上に登った生まれ変わりの僕たちを想像で眺め、そしてお互いに目を合わせて喜び合うラストシーンを撮った。
今度こそ全ての撮影シーンを撮り終えた。
昨日よりも動きづらくて大変だったけど、それよりも仕上がりが楽しみだなという気持ちで溢れていた。
僕は撮影を通して、みんなと同じように前世は王子で、和風王子の生まれ変わりなのだと思えてきた。
そうして僕の人生で最初で最後かもしれない、大切すぎるイベント
『プリレボと行く撮影ワクワクツアー、二泊三日の旅』
は、幕を閉じた。
朝食を食べ終わると、控え室で待つように指示された。そして他のメンバーの着替えやメイクが始まった。
四人は今日も撮影があるんだな。僕だけ暇なのかぁ。どうしよう、もし行けそうな場所なら、見学に僕も連れて行ってもらおうかな?
なんて考えていた時だった。
「はい、いつきんくんの番だよ! こっちに来て!」と呼ばれた。
僕も着替えたりするの?
撮影ないのに?
今回は自分で着替えるわけではなく、指示の元、手を横にして棒のように立った。
そしてなんと、いつの間にか、ひと言も聞いていなかった姿に変身していた。
グリーンカラーを基調として、金色の刺繍が所々に入っている高級そうな袴を着た。しかも髪の毛も部分ウィッグを装着すると長くなり、ひとつにまとめられているスタイルに!
なんと僕は、和風王子に変身したのだ!
「えっ、カッコよすぎない?」
「似合う!」
みずっきくんとそたくんが褒めてくれた。
そしてメンバー、そしてスタッフさんからも大絶賛の声。大絶賛されるのは嬉しいけれども。
「……こ、この姿はどういうことですか?」
僕は目の前の全身鏡を覗き込みながら言った。
「これから、撮影だからね!」
「撮影?」
メンバーをひとりひとり見る。
そたくんは高級そうで煌びやかなイエローカラーの洋風な王子衣装。
れんくんはレッドカラーにブラックも混ざった、跳ねたらふわっとしそうな素材の中華風衣装。
しーおんくんは薄いパープルカラーのツルツル素材の短いショートパンツに、ふわっとした白いはおりを羽織っている未来を思わせるような雰囲気の宇宙人衣装
みずっきくんは薄いブルーカラーの、大きめなロングワンピースに水のようなペンダントを身につけた人魚王子衣装。
今、プリレボのメンバーたちは、僕を含めて、それぞれの前世をイメージした格好をしていた。
そして本日の撮影が始まった。
今日は、昨日の自分を見守る気持ちになりながら山に登るらしい。そう、また登山……。
登る前に、昨日最初に撮ったシーンと同じように僕たち五人は並んだ。
「昨日の自分たちの背中を『山に登るの、頑張れ!』って感じで触れて」と指示を受ける。
「だから僕だけ知らせてなかったのか……」
意図が掴めた。
昨日撮った僕たちは〝生まれ変わり後〟そして今から撮る自分たちは〝前世〟。
たしかテーマは『生まれ変わる日』。
「前世の自分たちが、生まれ変わりの自分たちにバトンタッチする感じになるのかな……」
「そうそう、昨日の自分は前世の自分に見守られてることは全く知らないからね。少しでもよいお芝居できるように、いつきんの中の余計な情報は排除しておいたんだ」
「ありがとう、そたくん」
「いやいや、これ考えたのれんくんなんだよ」
「れんくん……」
みんな僕のこと考えてくれていて、優しい。
優しい王子に囲まれている僕は幸せすぎる。
そして僕らは再び山を登り始めた。
時には距離を置いて自分を見守り、時には疲れて立ち止まった自分を支えようとする感じで。
頂上に着くと、全員で頂上に登った生まれ変わりの僕たちを想像で眺め、そしてお互いに目を合わせて喜び合うラストシーンを撮った。
今度こそ全ての撮影シーンを撮り終えた。
昨日よりも動きづらくて大変だったけど、それよりも仕上がりが楽しみだなという気持ちで溢れていた。
僕は撮影を通して、みんなと同じように前世は王子で、和風王子の生まれ変わりなのだと思えてきた。
そうして僕の人生で最初で最後かもしれない、大切すぎるイベント
『プリレボと行く撮影ワクワクツアー、二泊三日の旅』
は、幕を閉じた。