前世王子アイドルグループ~僕たちは君の一番星になりたい☆。.:*・゜
*僕の前世は
最初にこれから山を登るぞ!と、決心するような気持ちで山を見つめるシーンを五人並んで撮った。
それから、ずっと山を登った。
カメラ向けられている時は、とにかく真剣に登って!という指示だけをもらい。
登りながら撮影も進められていく。
それぞれのソロシーン。カメラマンのお兄さんが持っている大きなカメラに向かって、好きな人に手を差し伸べたり微笑んだり「大丈夫?」と心配したり……そんなシーンを中心に撮りながら頂上に近づいていった。
僕の撮影の順番が来ると上手くできるか不安になり、不安な気持ちを出してしまい、何回かNGになってしまった。
NGになる度に、撮影が終わる時間が自分のせいで遅くなってしまう。どんどん落ち込んでくる。
「ほら、好きな人。プリレボメンバー……みずっきがカメラの中にいる! いつきん、みずっきが歩くの疲れていることに気がつく。大丈夫かな? 倒れそう……心配しながら優しい気持ちで手を差し伸べてあげて」など、普段ほんわかゆっくり話をしているしーおんくんが、珍しく早口でたくさん言ってくれた。
妄想は好きだから、本当にみずっきくんがいる気持ちになってきた。そしてその撮影はOKに!
僕はホッとして深く息を吐いた。
登るの疲れた時もれんくんが無言で背中を押してくれたりもして、みんなのお陰で無事に頂上へ。
頂上では、みんなで爽やかな気持ちになりながら空を見上げた。
それからついに目的地に着いたね!とみんなでよろこび合ったシーンなどもいくつか撮った。
下山した後は、気持ちのよい温泉に浸かり、美味しいご飯を食べた。プリレボとこんなに幸せな時間を過ごせることに、感謝!
一分一分の時間を僕は大切に過ごした。
そして、昼間はプロのカメラマンさんが撮影をしてくれていたけれど、夜は部活用に撮るから僕の出番が、来た!
メンバーが浴衣を着て、わちゃわちゃしている風景が目の前にあり、夢中で撮った。後は、図々しいながらも、カメラを三脚にセットした後「枕投げをしてください」と、王子たちにお願いごともしてしまった!
カッコよくて素敵王子なプリレボプライベートをたくさん撮影できた。
またひとつ、宝物映像が増えたな――。
撮った映像を確認しながら気持ちがほわほわした。
夜は和室で布団を五枚引き、五人一緒の部屋で寝る。
僕とみずっきくんとしーおんくんが並び、反対側にはそたくんとれんくんが。
普段は一緒に住んでいるけれど、こうやって五人で寝るのは初めてだったからワクワクして、なかなか夢の世界に入ることが出来なかった。
「楽しくて、眠れない~!」
「僕も~」
布団にくるまりながら僕とみずっきくんは目を合わせながら笑った。ふたりでキャッキャしていると、そたくんが話しかけてきた。
「いつきんは、プリレボに加入するって決まってから、何か悩みとかないの?」と。
うつ伏せになり、顔だけ上げてそたくんの方を向いた。今度はそたくんと目が合う。
「悩みですか。もう上手くできないこと全てが悩み、なのかな? あっ、ひとつ気になることがあります」
「何? 今なら四人が解決するよ!」
そたくんはお兄さんのように優しく微笑んでくれた。
「あの、ちょっとSNSで、もうすでに、いつか僕が新メンバーで入るのではないかと噂されてるのを見つけて、そのコメントを眺めていたら『でも、前世王子じゃなさそうじゃない?』って内容のコメントを複数の人が書いていて……プリレボのみんなは前世の記憶があって、僕だけなくてって、実は朝も絵コンテのテーマを眺めながら考えて……」
「あぁ、そっか。いつきんだけ前世は王子ではないのかもってことか」
僕はそたくんから目を逸らし俯く。
「いや、でも……いつきんの和風王子は本当に見えた気がするんだけどなぁ~」
しーおんくんは呟く。
そうして、心の中のモヤモヤをほとんど吐き出した。
「前世が王子じゃなかったら、設定作ればいいじゃん」
ずっと無言だったれんくんが強い口調で、そう言った。
「設定を、作、る……?」
「そうだよね。僕たちの仕事は作っていくことだしね!」
しーおんくんが微笑む。
僕以外の四人が作ることについて、わいわいと盛り上がりだした。僕はその居心地よいBGMのような声を聴いているとウトウトしてきて、何だかモヤモヤが晴れたような気になりながら、いつの間にか夢の世界に入っていた。
それから、ずっと山を登った。
カメラ向けられている時は、とにかく真剣に登って!という指示だけをもらい。
登りながら撮影も進められていく。
それぞれのソロシーン。カメラマンのお兄さんが持っている大きなカメラに向かって、好きな人に手を差し伸べたり微笑んだり「大丈夫?」と心配したり……そんなシーンを中心に撮りながら頂上に近づいていった。
僕の撮影の順番が来ると上手くできるか不安になり、不安な気持ちを出してしまい、何回かNGになってしまった。
NGになる度に、撮影が終わる時間が自分のせいで遅くなってしまう。どんどん落ち込んでくる。
「ほら、好きな人。プリレボメンバー……みずっきがカメラの中にいる! いつきん、みずっきが歩くの疲れていることに気がつく。大丈夫かな? 倒れそう……心配しながら優しい気持ちで手を差し伸べてあげて」など、普段ほんわかゆっくり話をしているしーおんくんが、珍しく早口でたくさん言ってくれた。
妄想は好きだから、本当にみずっきくんがいる気持ちになってきた。そしてその撮影はOKに!
僕はホッとして深く息を吐いた。
登るの疲れた時もれんくんが無言で背中を押してくれたりもして、みんなのお陰で無事に頂上へ。
頂上では、みんなで爽やかな気持ちになりながら空を見上げた。
それからついに目的地に着いたね!とみんなでよろこび合ったシーンなどもいくつか撮った。
下山した後は、気持ちのよい温泉に浸かり、美味しいご飯を食べた。プリレボとこんなに幸せな時間を過ごせることに、感謝!
一分一分の時間を僕は大切に過ごした。
そして、昼間はプロのカメラマンさんが撮影をしてくれていたけれど、夜は部活用に撮るから僕の出番が、来た!
メンバーが浴衣を着て、わちゃわちゃしている風景が目の前にあり、夢中で撮った。後は、図々しいながらも、カメラを三脚にセットした後「枕投げをしてください」と、王子たちにお願いごともしてしまった!
カッコよくて素敵王子なプリレボプライベートをたくさん撮影できた。
またひとつ、宝物映像が増えたな――。
撮った映像を確認しながら気持ちがほわほわした。
夜は和室で布団を五枚引き、五人一緒の部屋で寝る。
僕とみずっきくんとしーおんくんが並び、反対側にはそたくんとれんくんが。
普段は一緒に住んでいるけれど、こうやって五人で寝るのは初めてだったからワクワクして、なかなか夢の世界に入ることが出来なかった。
「楽しくて、眠れない~!」
「僕も~」
布団にくるまりながら僕とみずっきくんは目を合わせながら笑った。ふたりでキャッキャしていると、そたくんが話しかけてきた。
「いつきんは、プリレボに加入するって決まってから、何か悩みとかないの?」と。
うつ伏せになり、顔だけ上げてそたくんの方を向いた。今度はそたくんと目が合う。
「悩みですか。もう上手くできないこと全てが悩み、なのかな? あっ、ひとつ気になることがあります」
「何? 今なら四人が解決するよ!」
そたくんはお兄さんのように優しく微笑んでくれた。
「あの、ちょっとSNSで、もうすでに、いつか僕が新メンバーで入るのではないかと噂されてるのを見つけて、そのコメントを眺めていたら『でも、前世王子じゃなさそうじゃない?』って内容のコメントを複数の人が書いていて……プリレボのみんなは前世の記憶があって、僕だけなくてって、実は朝も絵コンテのテーマを眺めながら考えて……」
「あぁ、そっか。いつきんだけ前世は王子ではないのかもってことか」
僕はそたくんから目を逸らし俯く。
「いや、でも……いつきんの和風王子は本当に見えた気がするんだけどなぁ~」
しーおんくんは呟く。
そうして、心の中のモヤモヤをほとんど吐き出した。
「前世が王子じゃなかったら、設定作ればいいじゃん」
ずっと無言だったれんくんが強い口調で、そう言った。
「設定を、作、る……?」
「そうだよね。僕たちの仕事は作っていくことだしね!」
しーおんくんが微笑む。
僕以外の四人が作ることについて、わいわいと盛り上がりだした。僕はその居心地よいBGMのような声を聴いているとウトウトしてきて、何だかモヤモヤが晴れたような気になりながら、いつの間にか夢の世界に入っていた。