前世王子アイドルグループ~僕たちは君の一番星になりたい☆。.:*・゜
「いよいよ、本当にこのライブの終わりの時間がやって来ました」
「もう終わりかぁ。もっとステージの上で、みんなの星でいたいよぉ」
「うん、分かる。僕も同じ気持ち」
「延長しちゃおうよ!」
「いや、電車やバスで帰る方々、これから予定ある方々の予定がくずれちゃうかもしれないし、延長はしないよ! 僕もずっとここでみんなと一緒にいたいけどね」
「そうだよね。みんなには、安全に、幸せな気持ちのままお家に帰ってほしいしね。また絶対ライブやろうね! みんな、また会おうね!! 約束だよ!!!」

 そたくんとみずっきくんの会話を聞いていると、僕も、もっと長い時間ステージの上にいたい気持ちに。

 だけど、時間は止まってくれない。

 早く時間が過ぎてほしいことはたくさんあった気がするけれど、こんなに過ぎてほしくないと感じることは初めて――。

 ライブ終わるの嫌だよぅ……だけど時間はやって来てしまった。

「それではラストの曲を紹介します。ラストは、僕たちのデビュー曲『まぶしすぎる星、キラキラ王子の好きはキミだけ』です」

 れんくんが歌の紹介をした。
 次が本当に今回のライブ最後の曲かぁ……。

「あの時よりも、僕たちは成長したよね~! 歌やダンスのレベルも上がったし、プリレボを輝く星だと思ってくれて応援してくれる大好きな人たちも増えたし。あと、衣装を作り直してくれるくらいに僕たちの身長が伸びたしね!」

「そうそう、そんな成長と共に、今回はいつきんも加わった新バージョンを初公開でお披露目するので、成長した僕たちを新鮮な気持ちで観ていただけたらいいなぁと、思います!」

 しーおんくんとそたくんの話が終わると、明かりが消えた。全員分のスタンドマイクがステージの上に五本並べられた。
 左から、れんくん、僕、そたくん、みずっきくん、しーおんくんの順で。

 そして僕たちは、片膝をつけた状態でしゃがむ。僕たち五人のカラーがレーザーとなってステージの上を忙しそうに走るように、あっちこっち移動した。

 それぞれのカラーの光でメンバーたちが一瞬照らされる。前奏が始まると僕たちは飛び跳ねながら立ち上がった。同時にメンバーのカラーは消え、明るいイエローの光とキラキラ、星をイメージした演出にステージ全体が包まれた。


~♪

いつもは隠しているけれどね
好き、好き、本当は好き!

「僕の『好き』は、姫だけのものだよ」

キラッキラッ
キラキラキラキラ~✮*。゚

……

~♪


ラストの歌が終わると、客席には僕たちが心を込めてメッセージを書いた銀色の長いテープが、数え切れないほど、たくさん舞い降りてきた。

 そしてステージの真ん中のスクリーンには

『生まれ変わっても、ずっと君たちの星でありたい』

という言葉が。

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