前世王子アイドルグループ~僕たちは君の一番星になりたい☆。.:*・゜
 僕が放送部に入りたかった理由はこんな感じだ。

 住んでいる地域の風景はもちろん、キラキラな湖や変わった形の雲が流れている青い空、癒される色とりどりの花畑……僕は映像の風景を眺め、その世界の中で歩く妄想をするのが好き。だから、日々色々な場所を撮って過ごしていた。放送部を選んで、給食の時間などにその映像たちを流してみんなに見てもらいたかった。だから、部活を決める用紙が配られた時、すぐに第1希望の欄に『放送部』と、記入した。

 そう、そして僕は何故か『プリンスレボリューション☆レインボー』のメンバーと一緒に放送部に所属することになった。どうやら彼らは、学校側から華が出るから?というような理由で入部するようにお願いされたらしい。

 その中に混ざっていいのか?と思った。それは、一瞬、放送部入部を辞退しようかとも考える程に。

 だけど僕は映したり編集をしたりして裏方を、プリレボのメンバーは表に出る方の人たちだから役割がきちんとあって、成り立つのかな。ということは――。

「風景に、映ってほしい、かも……です……」
「風景に?」
「僕が撮るから、そこに……」

 なんて返事がくるのかドキドキしながら、うわめづかいでそたくんを見た。

「じゃあ、早速今日の放課後撮ろうっか?」
「き、今日?」

 予想外の返事!

いきなり今日の放課後とか……イメージはまだ固まっていないし、何よりも心の準備が。

「こういう時は、思い立ったら即行動だよ!」
「……」

 そたくんひとりならまだ大丈夫かな? 話す時は敬語が混ざっちゃうけれど、プリレボの中では話しやすい方だし。というか、そたくんからたくさん話しかけてくれる。ちなみに一番話しやすいのはみずっきくん、かな?

 爽やかに微笑むそたくんは、僕を納得させようとして、うん、と大きく頷いた。僕もつられて流れるように頷く。

 そして放課後になった。

「じゃあ行こうか、いつきん」

 帰る支度をしている僕の席にそたくんが来た。そたくんはみずっきくんに向かって手招きをした。みずっきくんに続き、れんくんとしーおんくんも僕の目の前に来る。

自然と周りの視線が僕の元に集まる。多分みんなはプリレボのメンバーが僕を誘い、僕の席の周りに全員揃っている風景に違和感を抱いているのだろう。

「も、もしかして全員で行くのですか!?」
「うん、そうだよ。せっかくだからみんなで撮ろうよ」 

――えっ? 僕がみんなを撮るの? ドキドキしすぎて心臓飛び出そう。

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