A lone wolf
キッチンの冷たいカウンターに寄りかかり、

静かに水を飲む音だけが響く。



リビングでは、いつも通りの光景が繰り広げられていた。

ソファーに深く沈み、苦しそうに息をする海音の額を龍希が、心配そうに拭いている。


未樹は、少し離れたところから、その様子を眺め


光は、そっと海音に、水を差し出していた。

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