だからアナタに殺されたい。
14.堕ちていく
sideエレノア
「…」
ベッドの上で今日もだらんと力なく横たわる。
目の前に広がる景色は、いつもと変わらない小さな空間で…。
そこでなんとなく寝返りを打つと、ジャラッと私の足元から重たい鉄の音がした。
喉が渇いて、渇いて、仕方がない。
思考が、うまくできない。
そんな私の頭に、ローゼルの姿だけが鮮明に浮かんだ。
綺麗な黒髪の隙間からアメジストのような輝きを放つ瞳が、こちらをまっすぐと見つめている。
まるで彫刻のように美しい彼は、私の目の前で柔らかく瞳を細めた。
かと思えば、今度は真剣な表情で、私を心ごと射抜く。
その次は私に牙を立てられ、快感に表情を歪ませるローゼルが現れ、私の欲望を煽った。
小さな笑顔、感情の読みづらい無表情、少しだけ甘える期待に満ちた目。
いろいろなローゼルが、浮かんでは消えていく。
そのどれもが美しく、私の胸を熱くさせた。
好き、好き、好き。
ローゼルのたくましい首に牙を立て、そこから血を吸ってしまいたい。
いつまでも、いつまでも。
覚めることのない夢のように。
「…っ!」
そこまで考えて、私はハッとした。
何を、考えていたの…?