「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
「すみません。
 あの、瀧本さん。

 もしかして、環奈に付き合ってることにしてくれって頼まれました?」
と聖一が瀧本に訊く。

「そうだが。
 わかっていたのか」

「いえ。
 わりとお似合いだったので。

 でも、なんか……
 あの二人、距離があったような、と後から思って。

 今見たら、すごく距離があるなあ、と思って」
と聖一は自分の左右にいる瀧本と環奈を見る。

 いやそれは、物理的な距離ですよ。

 と思ったが。
 まあ確かに。

 課長の隣が空いていても。

 今日は横に座っていいぞと言われても。

 なんだか課長の横にはまだ座れないな、と環奈は思っていた。
 


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