「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
 


 その頃、環奈たちも別の店で呑んでいた。

「今日、課長のうち行かないの?」
と環奈は麻沙子に問われ、

「いや……今は、なんかちょっと照れるなって」
と言ってしまう。

 告白されてから、ちょっとあの家に行きづらくなっていた。

「やあねえ。
 そんな風に身構えてると、行きづらくなるわよ。

 今日、行っときなさいよ」

「では、酔ってから行きます」

 酔って正気をなくしたら行ける気がする、と環奈は思ったが、
「いや、あんた、なかなか酔わないじゃない。
 そんなには付き合わないわよ」
と麻沙子に言われる。

 そのうち、悦子がやってきた。

「お疲れー」
とそんな罰は頼んでないのだが、駆けつけ三杯呑んだところで悦子は言う。

「あ、そうだ。
 占い師さんのところに課長たちいたわよ」

 ええっ?
 じゃあ、あの家に帰っても、いなかったんですねっ、
と思いながら、環奈は言った。

「っていうか、課長が占いって。
 なにを占ってもらってたんでしょう……?」

「相手はあんたで本当に大丈夫かとか?」
と麻沙子が笑って言う。
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