クールな先輩彼氏は、私には甘えたがり。〜先輩のヤキモチ~
今日の昼休み。
私は、クラスの男子の佐々木くんに話しかけられた。
「花森さん、これ。体育祭の写真、余ったからあげるよ」
「あ、ありがとう! いい感じに撮れてるね」
ほんの数分、教室の入り口で喋っていただけ。
共通の友達も一緒に、みんなで笑い合っていた。
ただ、それだけ。
それだけのはずだったのに。
「……柚羽」
背後から、低くて冷たい声がした。
振り返ると、そこには咲輝先輩が立っていた。
ポケットに手を入れて、無表情でこっちを見ている。