響け!非日常のブリランテ
レオンハルトの頭にリズの笑顔が浮かぶ。もしも、シュピーゲルの騒ぎがなければ彼女は目の前で笑っていただろう。レオンハルトは拳を握り締める。

「でも、犯人はどうしてリズさんを閉じ込めたんですかね?」

カナタが疑問を口にする。マーガレットが答えた。

「人間オークションに出品したいからとかじゃないの?リズ、とっても可愛いし。ねぇ、レオンはどう思う?」

話を振られ、レオンハルトは足を止める。顎に手を当てて考えた。今日出会ったエリアスたちとリズは初対面である。

(あの三人がリズを狙っていた?しかし、ただのスタッフ一人がリズを狙うならまだしも、創設者まで手助けしている。そこまでしてリズを狙う理由は何だ?)

レオンハルトは考え込んだまま、何も答えられない。ただの金品目的の監禁事件であってほしい。嫌な予感がグルグルと巡る。

「レオンハルトさん?大丈夫ですか?」

カナタがレオンハルトの顔を心配そうに覗き込む。マーガレットも「少し休む?」と話しかけてきた。レオンハルトは首を横に振る。
< 39 / 59 >

この作品をシェア

pagetop