響け!非日常のブリランテ
『実は、先ほど連絡をもらって現場に来たばかりなんだがーーーお前が遊びに行っていたオレンジランドの創設者であるエリアス・ミュラーが狙撃されて亡くなった』

「えっ……」

レオンハルトの目が見開かれる。ギルベルトは続けた。

『カフェの向かい側にある建物から発砲されたようだが、犯人特定は困難だろうな』

「そうですか……」

レオンハルトは拳を握り締める。嫌な予感は心の片隅にあった。それが的中したのだ。

(恐らく、リズの確保に失敗したことが知られて殺された……)

リズは深い闇に引き摺り込まれようとしている。それは何としても阻止しなくてはならない。その時、リズの目がゆっくりと開いた。

「あれ……?レオンハルトさん……?ここは……?」

リズは状況が理解できていない様子だ。レオンハルトはフッと笑い、リズの頬に触れる。

「おはよう。眠り姫」

リズがそばにいる。そのことが今、レオンハルトの心の支えとなっていた。
< 52 / 59 >

この作品をシェア

pagetop