響け!非日常のブリランテ
「リズさん!僕、備品の片付けしますね」

カナタはそう言い、袋を手に給湯室へと入って行く。リズもカナタを追いかけようとしたものの、レオンハルトが話しかけてその足を止めさせた。

「リズ。買い出し中に何もなかったかい?」

「えっ?」

リズはキョトンと首を傾げる。レオンハルトは続けた。

「例えば、誰かに話しかけられたとか」

「そのようなことはありませんでしたよ」

リズはニコリと笑って言い、給湯室へと入って行った。その笑みに不自然なところはなかった。本当に何もなかったようで、レオンハルトは胸を撫で下ろす。

(何もなかったなら、本当によかった……)

レオンハルトの頭の中には、ジョセフ・ファスベンダーのことがあった。彼がしつこくリズに話しかけている光景が頭から離れず、買い出しにリズが行くことになった時、心の片隅に不安があったのだ。

「リズとカナタ、帰って来たんだ。じゃあ今からお昼ご飯みんなで食べ行こ!」
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