純情*ライアー
Lesson*2 話を聞いてあげましょう
「……落ち着きました?」
なんかもうよくわからないけど。
屋上に続くドア手前の段差に並んで腰掛けて、小さく丸まった背中を遠い目で見つめる。
「……はい、アリガトウゴザイマス……。」
項垂れる葛城くんの顔に余裕は見る影もなく、しょぼんとして怒られた後の犬みたいだ。
「なぜにチャラ男を演じてるんです?」
未知の生物に遭遇したみたいで怖いから、とりあえず敬語で聞いてみた。
弱々しい目がこっちを向く。
言いにくそうに口元がまごついて、目線が下がって、何かを迷って、最終的にそっぽ向いた。
「………………モテたかったからです……。」
(そんなしょーもない理由……!!)
ピシャーンと衝撃が走って、開いた口が塞がらない。
そんなことしなくたって、むしろ何もしなくたってモテる容姿してるのに。
気づいてないの?この人。