純情*ライアー
そうすると、私も葵くんの顔面に意識を集中できるようになる。
ヨーロッパの血を感じる堀の深さ。
それでいてあっさりとした涼やかな顔立ち。
白い肌の血色は良くて、“イケメン”より“美人”って言葉が相応しい。
でも何より良いところは――
「葵くんの目ってさ……綺麗だよね。」
ひくっ、と葵くんの肩が揺れる。
目を逸らすのを耐えたのだろう、膝に置いた手に力が入った。
「色素薄くてキラキラしてて、宝石みたい。」
ぐぐ、と唇が引き下がった。照れているみたいだ。
「お、れは……、優里さんの目の方が綺麗だと思う。」
――そうきたか。
目は細まるけど逸らさない。
結構頑張ってるじゃない。