身代わり花嫁は無愛想なエリート外科医(超甘党)からの極甘溺愛を刻まれる
第1話 店の危機
温かな日差しが降り注ぐ午後。都内でも随一の規模を誇る翠総合病院をはじめ、巨大な高層ビルなどが立ち並ぶ街並みの中に、まるで秘密基地のような佇まいをしたおしゃれな小さな洋菓子店がある。
「いらっしゃいませ~」
店名はシュクレ。
ビルの1階と2階に店舗を構えており、いつもそれなりに客が訪れているこじんまりとしたお店だ。茶色いカントリー風の内装で、2階にはカウンター席とテーブル席2つからなる飲食スペースも設けている。
そんなシュクレで接客中の私は伊豆口詩織28歳。大学を卒業してからは菓子職人の専門学校に通い国家資格を取得した後はここで働いている。
「あの、こちらのショコラケーキを1切れください。あとはこのブッセを2つ」
「かしこまりました」
今、私がレジで対応しているのは60代くらいの女性は常連客のひとり。赤い毛糸のカーディガンを羽織り、頭には同じくグレー色の毛糸で編まれた帽子を被っている。まるでおとぎ話に出て来るかのような服装だ。
彼女からブッセの入った小さな金属製の籠を受け取ると、ショコラケーキをショーケースの中から出し、白い紙の箱に入れる。
「お待たせいたしました。どうぞ」
落とさないように気を付けながら優しく箱をレジ越しに差し出すと、客の女性は微笑みながら両手で受け取ってくれた。
「ありがとうございます。ここのケーキとっても美味しいから、いっつも食べ過ぎちゃうのよね」
「ふふっそう言ってくださりありがとうございます。父も喜びます」
「いらっしゃいませ~」
店名はシュクレ。
ビルの1階と2階に店舗を構えており、いつもそれなりに客が訪れているこじんまりとしたお店だ。茶色いカントリー風の内装で、2階にはカウンター席とテーブル席2つからなる飲食スペースも設けている。
そんなシュクレで接客中の私は伊豆口詩織28歳。大学を卒業してからは菓子職人の専門学校に通い国家資格を取得した後はここで働いている。
「あの、こちらのショコラケーキを1切れください。あとはこのブッセを2つ」
「かしこまりました」
今、私がレジで対応しているのは60代くらいの女性は常連客のひとり。赤い毛糸のカーディガンを羽織り、頭には同じくグレー色の毛糸で編まれた帽子を被っている。まるでおとぎ話に出て来るかのような服装だ。
彼女からブッセの入った小さな金属製の籠を受け取ると、ショコラケーキをショーケースの中から出し、白い紙の箱に入れる。
「お待たせいたしました。どうぞ」
落とさないように気を付けながら優しく箱をレジ越しに差し出すと、客の女性は微笑みながら両手で受け取ってくれた。
「ありがとうございます。ここのケーキとっても美味しいから、いっつも食べ過ぎちゃうのよね」
「ふふっそう言ってくださりありがとうございます。父も喜びます」