ヴァンパイアですが、ヴァンパイアハンター育成学園に入学します!?
「……月みたいに、軽くなれ」



小さく呟くと、すぐに体が軽くなるような不思議な感覚に包まれる。

試しに軽く跳んでみると、想像よりもずっと高いところまでいってしまった。

すごい……こんな簡単なイメージでも、叶えてくれるんだ。

少し、驚いてしまった。



「じゃあ、次は……」



何ができるかな?

少し楽しくなりながらも、考える。

他は、あまり思いつかないけど……

首を小さく傾げていると、少し離れたところから葵央さんが話しかけてきた。



「おーい! 成果はどうだ!?」

「あ、うん……結構いい感じかも」



頷きながら返事をすると、葵央さんがわたしの方に走ってきた。

でも、途中でバランスを崩してふわりふわりと転がってくる。

わたしは少し驚きながらも葵央さんを受け止めた。
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