総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ
White Love 7
♢居場所
✳︎
朝日が差し込む屋敷のリビングは、とっても、平和な空気に包まれている。
それなのに、私の心臓は朝からフル稼働中でバクバクと騒がしい音を立てていた。
「……あの、叶兎くん? そろそろ降ろしてほしいな、なんて……」
恐る恐る声をかけてみたけど、腰に回された腕にぎゅっと力がこもるだけ。
今の私は、ソファに座る叶兎くんの膝の上にすっぽりと収まってしまっている。
もはや最近の朝の定位置と化していて、通りかかるメイドさんたちも「あらあら」といった微笑ましい視線を向けるだけで、誰も突っ込んでくれない。
……私はこれ、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど……っ!!
叫びたい気持ちを必死に抑えて俯いていると、キッチンから時雨くんがコーヒーカップを手に現れた。
カウンター越しにこちらを覗き込む彼の目は、相変わらずだな、と言った視線を含んでいる。
「皆様、朝食のご用意ができております!」
凛とした桜の声が響いて、私の髪を指先でくるくると弄んでいた叶兎くんが顔も上げずに答えた。
「りょーかい。今行く」
……でも、立ち上がる気配は一ミリも感じられない。
「か、叶兎くん。ご飯食べに行こ?」
私が袖を引っぱると、時雨くんが呆れたようにカップを置いて口を開いた。
「いつまでそうしてんの」
「んー、ずっと?」
「聞いた俺が馬鹿だったわ」
時雨くんの正論も、叶兎くんには全く効果がない。
朝日が差し込む屋敷のリビングは、とっても、平和な空気に包まれている。
それなのに、私の心臓は朝からフル稼働中でバクバクと騒がしい音を立てていた。
「……あの、叶兎くん? そろそろ降ろしてほしいな、なんて……」
恐る恐る声をかけてみたけど、腰に回された腕にぎゅっと力がこもるだけ。
今の私は、ソファに座る叶兎くんの膝の上にすっぽりと収まってしまっている。
もはや最近の朝の定位置と化していて、通りかかるメイドさんたちも「あらあら」といった微笑ましい視線を向けるだけで、誰も突っ込んでくれない。
……私はこれ、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど……っ!!
叫びたい気持ちを必死に抑えて俯いていると、キッチンから時雨くんがコーヒーカップを手に現れた。
カウンター越しにこちらを覗き込む彼の目は、相変わらずだな、と言った視線を含んでいる。
「皆様、朝食のご用意ができております!」
凛とした桜の声が響いて、私の髪を指先でくるくると弄んでいた叶兎くんが顔も上げずに答えた。
「りょーかい。今行く」
……でも、立ち上がる気配は一ミリも感じられない。
「か、叶兎くん。ご飯食べに行こ?」
私が袖を引っぱると、時雨くんが呆れたようにカップを置いて口を開いた。
「いつまでそうしてんの」
「んー、ずっと?」
「聞いた俺が馬鹿だったわ」
時雨くんの正論も、叶兎くんには全く効果がない。