総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ
テーブルに朝食を並べていた桜は、そんな私たちを見て頬を緩ませながら嬉しそうに言った。
「叶兎様と胡桃様、最近ずっとお幸せそうで私も嬉しいです!」
うぅ……この屋敷の人たちに、完全にバカップルだと思われてるよね……!?
恥ずかしさで顔が熱くなる。
でも、否定できない自分がいるのも事実で。
数日前の誕生日を経て、叶兎くんとの距離は物理的にも精神的にもぐっと縮まっていた。
……周囲から見ても分かるぐらいには。
ようやく膝から降ろしてもらい、テーブルについて紅茶を一口含んだとき。
時雨くんがふと、真面目な顔をして叶兎くんを見た。
「……そう言えば叶兎。今日、天音から連絡来てたでしょ。」
「あー、来てたね。合同訓練の話」
「……ハンターとの共同訓練なんて、正気の沙汰じゃないと思うけど」
…天音くん?合同訓練…?
私の知らないところで何やら話が進んでいるみたい。
「 ハンターと組むのは癪だけど、現状そうも言ってられないからね」
「……それはそうだけど」
ヴァンパイアハンターと、吸血鬼のみんなが組むってこと?
「……胡桃、どうかした?」
「えっ」
叶兎くんの声に、ハッと我に返る。