総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ
「もっと、俺のことばっか考えてて」
こんなにまっすぐ求められたら、息ができない。
2週間後の私…心臓持つかな。
「……叶兎くんも、だよ」
心臓の音を誤魔化すみたいに負けじとそう言うと。
叶兎くんは一瞬、きょとんとした顔をして。
次の瞬間、破壊力満点の微笑み。
「当たり前じゃん。俺、胡桃のことばっかり考えてるよ」
嬉しい、けど…改めて言葉にしてそう言われると恥ずかしい。
「引かれるんじゃないかってぐらい四六時中考えてる。会えない時は、今何してるのかなーって」
別に、引いたりしないのに。
変なところで遠慮してくる。
「……引かないし…わたしも、一緒だよ」
ぎゅっと抱き締め直すと、叶兎くんの胸の奥から伝わってくる力強い鼓動が私の身体へとダイレクトに届く。
それに重なるようにして、私自身の心臓も激しく音を立てていた。