Bella Notte
 メッセージを送り終わってから、戸惑いの後にじわじわと、嬉しさが込み上げてきた。 

 思わず文乃へ。メッセージを送ったけど未読のまま。
『ハルが結婚だって!もう、嬉しすぎなんだけど』

 忙しいのかな、とそっとスマホをサイドテーブルへ置いた。
 そっとベッドへ潜り込む。

 瞼を閉じて深呼吸すると、疲れたようですんなりと眠りに落ちていった。

 仮眠を取って夕方、空港へ。出発前ブリーフィングを終えて、空港内を颯爽と移動するCA。

 その列の中に私はいて、余計な雑念は見事に払えた。
 背筋を伸ばし、今日も最高のサービスを目指そうと微笑んだ。

 機内へ乗り込んで、丁度のタイミングで機長と副操縦士が揃った様なので、コックピットブリーフィングの時間。

「機長の森です501便は……」
 機長の言葉をしっかりと聞きメモを取る。
 フライト時間、揺れるポイント……心の中で復唱していると。

「副操縦士の藤田です」

 ものすごく聴き覚えのある声に思わず視線をやれば、爽やかな笑顔を振りまく藤ちゃんが……。

「本日は副操縦士として初フライトとなります。よろしくお願いします」

 そう言って私を見据える彼から視線を逸せない。

「それでは本日のフライトもよろしくお願いします」

 チーフの言葉で締め括られるブリーフィング。

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