Bella Notte
「最近SAKURAIさん、すごく柔らかい表情するよね」
撮影スタッフの雑談が聞こえてくる。
「大人の男性の色香全開ってカンジだし」
佐藤さんが振り返った。
「やっぱり、楓さんとの事背中を押してよかったです」
そう言って笑ってくれて。
「次はWEB記事のインタビューですよ。時間押してるので着替えは車の中でお願いします」
(佐藤さんには頭が上がらないな)
ワンボックスカーへ乗り込んで、バックに手をかけてふと考える。
(今夜こそ、楓に……)
その手の中には小さな箱が1つ。
ふと楓の声が聴きたくなって通話ボタンを迷いなくタップする。
数コール呼び出すけれど、つながらない。
(まだ、夢の中かな)
その頃楓はまだベッドの中でまどろんでいる。
スマートフォンが着信を知らせたようだけど、取り逃してしまった。
窓から朝日が差し込んで、遮光カーテンの隙間から筋を作って室内を照らすのを薄っすらと開いた瞳が捉える。
今度はメッセージを知らせる音が鳴り響く。
(こんな朝早くから誰だろう?)
スマートフォンを手に取ると、桜井の文字が見えて。
(声、聴きたかったな)
メッセージアプリに動画が添付されているので、再生ボタンをタップすると。
『楓、おはよう。今夜、会えるのを楽しみにしてる』
撮影スタッフの雑談が聞こえてくる。
「大人の男性の色香全開ってカンジだし」
佐藤さんが振り返った。
「やっぱり、楓さんとの事背中を押してよかったです」
そう言って笑ってくれて。
「次はWEB記事のインタビューですよ。時間押してるので着替えは車の中でお願いします」
(佐藤さんには頭が上がらないな)
ワンボックスカーへ乗り込んで、バックに手をかけてふと考える。
(今夜こそ、楓に……)
その手の中には小さな箱が1つ。
ふと楓の声が聴きたくなって通話ボタンを迷いなくタップする。
数コール呼び出すけれど、つながらない。
(まだ、夢の中かな)
その頃楓はまだベッドの中でまどろんでいる。
スマートフォンが着信を知らせたようだけど、取り逃してしまった。
窓から朝日が差し込んで、遮光カーテンの隙間から筋を作って室内を照らすのを薄っすらと開いた瞳が捉える。
今度はメッセージを知らせる音が鳴り響く。
(こんな朝早くから誰だろう?)
スマートフォンを手に取ると、桜井の文字が見えて。
(声、聴きたかったな)
メッセージアプリに動画が添付されているので、再生ボタンをタップすると。
『楓、おはよう。今夜、会えるのを楽しみにしてる』