Bella Notte
***
私はまだベッドの中でまどろんでいる。
スマートフォンが着信を知らせたようだけど、取り逃してしまった。
窓から朝日が差し込んで、遮光カーテンの隙間から筋を作って室内を照らすのを薄っすらと開いた瞳が捉える。
今度はメッセージを知らせる音が鳴り響く。
(こんな朝早くから誰だろう?)
スマートフォンを手に取ると、桜井の文字が見えて。
(声、聴きたかったな)
メッセージアプリに動画が添付されているので、再生ボタンをタップすると。
『楓、おはよう。今夜、会えるのを楽しみにしてる』橋の上からの朝日をバックに爽やかな笑顔でそう言ってくれて。
吐く息が白いのを見ると外は寒いんだろうな、と分かって。
(風邪ひかないといいけど)
そうはいってもわざわざ動画を送ってくれるなんて、気持ちを見透かされたようで落ち着かなくなって。
「もぉ……そういう所が好き」
赤い顔をしてもう一度動画を再生する。
***
インタビュー場所であるサテライトオフィスは開放的な窓が印象的で洗練された都会の雰囲気。
証明セットがソファを囲むようにいくつか備え付けられて、その中央に座るように説明を受ける。
今回のインタビューのテーマは、『これからの夢』について。
正直に言うと小学生の作文のテーマのようだと思ったけれど、このタイミングで楓の存在を話してしまおうと考えていた。
社長とかなり話し合って、騒動が一旦落ち着いた後、自分から発信するタイミングを計っていた。
楓に話せていないけど、今夜じっくりと話せるように時間をこじ開けてもらった。
「それでは、よろしくお願いします」
思考の世界に浸っていた気持ちを引き戻す。
「お願いします」
―――― 今回のテーマは「これからの夢」ですが、桜井さんが今、目指している未来について教えていただけますか?
「そうですね色々考えてみたのですが、やはり世界を見て、自分の言葉で発信することでしょうか」
私はまだベッドの中でまどろんでいる。
スマートフォンが着信を知らせたようだけど、取り逃してしまった。
窓から朝日が差し込んで、遮光カーテンの隙間から筋を作って室内を照らすのを薄っすらと開いた瞳が捉える。
今度はメッセージを知らせる音が鳴り響く。
(こんな朝早くから誰だろう?)
スマートフォンを手に取ると、桜井の文字が見えて。
(声、聴きたかったな)
メッセージアプリに動画が添付されているので、再生ボタンをタップすると。
『楓、おはよう。今夜、会えるのを楽しみにしてる』橋の上からの朝日をバックに爽やかな笑顔でそう言ってくれて。
吐く息が白いのを見ると外は寒いんだろうな、と分かって。
(風邪ひかないといいけど)
そうはいってもわざわざ動画を送ってくれるなんて、気持ちを見透かされたようで落ち着かなくなって。
「もぉ……そういう所が好き」
赤い顔をしてもう一度動画を再生する。
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インタビュー場所であるサテライトオフィスは開放的な窓が印象的で洗練された都会の雰囲気。
証明セットがソファを囲むようにいくつか備え付けられて、その中央に座るように説明を受ける。
今回のインタビューのテーマは、『これからの夢』について。
正直に言うと小学生の作文のテーマのようだと思ったけれど、このタイミングで楓の存在を話してしまおうと考えていた。
社長とかなり話し合って、騒動が一旦落ち着いた後、自分から発信するタイミングを計っていた。
楓に話せていないけど、今夜じっくりと話せるように時間をこじ開けてもらった。
「それでは、よろしくお願いします」
思考の世界に浸っていた気持ちを引き戻す。
「お願いします」
―――― 今回のテーマは「これからの夢」ですが、桜井さんが今、目指している未来について教えていただけますか?
「そうですね色々考えてみたのですが、やはり世界を見て、自分の言葉で発信することでしょうか」