Bella Notte
 天井の高い室内には明るい太陽の光がたっぷりと注ぎ込む。
 大きな窓の側にある広いソファーにとりあえず座って、とすすめられた。

 そこに座ってため息を1つ。
 目に付いたチェストの上には、クリアブルーの写真立てに2人の笑顔。

(飾ってくれてるんだ)

「体が冷えてない?」

 そう言って、ホットアールグレイティーを持ってきてくれる。
「うん、大丈夫」
 笑顔でそれを受け取って一口飲むと華やかな香りが鼻に抜ける。

「仕事帰りで疲れているよな、もうすぐ風呂が沸くから入ってきて」
 優しく見つめられると、心臓がうるさくなる。
「うん、ありがとう」

 お互いに見つめあって、距離が少しづつ近づくその時。
『お風呂が沸きました』
 タイミングよくお知らせしてくれたので、優斗がそっと立ち上がった。
「こっち」
 そう言って、手を引いてくれる。
 バスルームへと続くシックな扉を開いて、着替えを渡されて。

「ごゆっくり」

 笑顔でそう言って、扉の向こうへ消えていった。

 優斗から渡された着替えは上下セットだった。
 どう見ても大きすぎるので、上だけ着てからリビングへ。

 優斗は先程のソファで光に包まれながらうたた寝している。
 体が冷えないかと何か掛けるものを探して辺りを見回す。

 ちょうどダイニングの椅子にひざ掛け毛布があったので、そっと優斗にかけた。

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