ドウキは、とまらない?
✿ ハルとあたし

 目が覚めると、知らない天井とベッドの上だった。


「……」


 残念ながら、甘い理由での知らない天井なんかじゃない。営業先のホテルの一室、だけど多分ここ、あたしの部屋じゃないはず。

 なんでベッドの上にいるんだろ?

 仕方なく頭を上げて起き上がると、ズキーンと鈍く頭が痛い。飲みすぎたかな? また二日酔いだよ……。


「痛《いた》た……」


 ベッドに座って部屋を見回すと、昨日飲んだまま置かれたビールとサワーの缶がテーブルの上にあった。

 ベッドサイドの備え付けの時計を確認すると、5時を少し回った所で、とりあえずまだ大丈夫。

 ため息をついて足元を見ると、なぜか床に転がったハルがいた。酔っていて覚えていないけど、またハルのベッドで寝てしまったらしい。


「ハル? ゴメン、またベッド占領しちゃった、あと少しだけ寝れるから、ちゃんとベッドで寝な?」



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