ドウキは、とまらない?

 思っていたよりも大きな手、意外なほど、男の子だった力強い腕の中。


「……っ」


 思い出すだけで、あたしは、どんどん熱くなる自分の顔を隠すためにうつ向いて。動悸のように高鳴る心臓を、静めるため、胸を押さえた。


「さくら?」

「……」


 顔を上げると、ハルの真っ直ぐな眼差し、言わずにずっと一緒にいてくれた優しさと、一途な想いが嬉しくて。


 あたし、は…―――


 ずっと考えないようにしていた、あたしの気持ち、は?

 頭の中に、たくさん浮かぶ、ハルとの楽しい日々。


「……っ」


 嘘でしょう?

 もう、泣きそうなくらいに、あたし……。







「ハルが、……き…―――」



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