ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─
第39話
なんとか一次試験を通過してほっとしたのも束の間、すぐに二次試験が待っている。
私は安心感と不安感で、ただソファでぼーっとしていた。
昨日は先生に合格の件を言った後に、安心してそのまま家で寝てしまい、結局会えなかった。
起きた時の着信の量が凄かった。
先生が来ようとしたけど、真夜中だったから断った。
今日は特に用がないから本屋にでも行こう。
ゆっくり立ち上がって準備をする。
そして、いつもつけている、先生からのネックレス。
先生は仕事で今日も忙しいから、一人で駅をぶらぶらしよう。
そういう時間も大切。
私はバスで駅に向かった。
通り過ぎる景色を見ながら、先生の車の中で見る景色と比べていた。
同じ景色なのに違って見える。
先生といる時は、景色よりも先生の存在感の方に気を取られてて、ちゃんと見れてなかった。
先生と出会うまでは平凡な毎日だった。
バスが駅について、降りると、真夏の暑さが凄い。
日傘をさして、本屋まで歩いた。
今日は、三年前に先生とばったり会った本屋まで行こう。
きっとあの頃の私に少し戻れる気がする。
その本屋に久々に行ったら内装がかなり変わっていた。
モダンな感じ。
ウロウロしていたその時、見覚えのある横顔が。
「先生……?」
その声に振り返ったその人は、高校生くらいの男の子だった。
やってしまった。
「すみません、人違いでした……」
急いで本屋を出ようとした。
「ねぇ、待って」
その子に肩を掴まれた。
振り返ると、その子の顔は、本当に先生に似ている。
他人の空似?
目が離せない。
「水島白乃さんですよね?」
「え?」
なんで私の名前を?
その子はイタズラな笑顔を浮かべていた。
「ねぇ、夏雄と付き合ってるんでしょ?」
「え?」
なんで知ってるの?
私と先生の事を。
この子はまるで、先生が高校生になったみたいな風貌で、底知れぬ何かを感じる。
「人違いです」
私はそのままそこを去ろうとした。
その時、
「俺、遼って言うんだ。白乃さん、宜しくね」
その笑顔は、爽やかそうだけどどこか作りものみたいな──
全力で逃げた。
私は安心感と不安感で、ただソファでぼーっとしていた。
昨日は先生に合格の件を言った後に、安心してそのまま家で寝てしまい、結局会えなかった。
起きた時の着信の量が凄かった。
先生が来ようとしたけど、真夜中だったから断った。
今日は特に用がないから本屋にでも行こう。
ゆっくり立ち上がって準備をする。
そして、いつもつけている、先生からのネックレス。
先生は仕事で今日も忙しいから、一人で駅をぶらぶらしよう。
そういう時間も大切。
私はバスで駅に向かった。
通り過ぎる景色を見ながら、先生の車の中で見る景色と比べていた。
同じ景色なのに違って見える。
先生といる時は、景色よりも先生の存在感の方に気を取られてて、ちゃんと見れてなかった。
先生と出会うまでは平凡な毎日だった。
バスが駅について、降りると、真夏の暑さが凄い。
日傘をさして、本屋まで歩いた。
今日は、三年前に先生とばったり会った本屋まで行こう。
きっとあの頃の私に少し戻れる気がする。
その本屋に久々に行ったら内装がかなり変わっていた。
モダンな感じ。
ウロウロしていたその時、見覚えのある横顔が。
「先生……?」
その声に振り返ったその人は、高校生くらいの男の子だった。
やってしまった。
「すみません、人違いでした……」
急いで本屋を出ようとした。
「ねぇ、待って」
その子に肩を掴まれた。
振り返ると、その子の顔は、本当に先生に似ている。
他人の空似?
目が離せない。
「水島白乃さんですよね?」
「え?」
なんで私の名前を?
その子はイタズラな笑顔を浮かべていた。
「ねぇ、夏雄と付き合ってるんでしょ?」
「え?」
なんで知ってるの?
私と先生の事を。
この子はまるで、先生が高校生になったみたいな風貌で、底知れぬ何かを感じる。
「人違いです」
私はそのままそこを去ろうとした。
その時、
「俺、遼って言うんだ。白乃さん、宜しくね」
その笑顔は、爽やかそうだけどどこか作りものみたいな──
全力で逃げた。