傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
もちろん、そんなわたしに友達なんてできるはずもなかった。

だけど、唯一声をかけてきた人物がいた。


「ねぇ、小坂さん」


それが同じクラスだった名取くん。


名取くんは頭もよくて、運動神経も抜群。

おまけに身長も高くて、顔も整っているから非の打ち所がない。


御曹司という噂は学校内外でも有名で、初めはそんなすごい人が同じクラスということに驚いたけど、名取くんは雲の上の人。

わたしには関係ないと思って、とくに交流はなかった。


ところが、1学期の終わりに突然名取くんから声をかけられた。

しかも、英語を教えてほしいと。


こうして、わたしと名取くんは出会った。

初めこそぎこちない関係だったけど、気さくな名取くんにわたしは次第に心を開くように。


お母さんがどうしようもない人で、わたしの家が貧乏なことなんて、本当はだれにも知られたくなかった。

だけど、名取くんには不思議とすべてを打ち明けてしまっていた。


そんな話を聞かされても、名取くんはわたしの気持ちに寄り添ってくれた。


わたしは、相手が超有名企業の御曹司だということも忘れて、そんな名取くんの人柄に惹かれていった。
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