ハート 〜 Falling in love 〜
彼女に出会うまで僕はただの生きる(しかばね)だった。

青い空も、白い雲も、赤い夕陽も全て灰色に濁って見えた。

それが突如学校に現れた彼女にハートを撃ち抜かれて以来、世界が変わった。

こんなにも強く「誰かを自分のモノにしたい」と思ったのは初めてだ。

意思が弱い、無いと言われる僕だけれど、今度ばかりは「しつこい」と言われても何度でもアタックするぞ。

          ***

「この学校、思ったより数が多いな」

「そうね、それに教室の数も多くて入り組んでいるから、どこにアイツらが潜んでいるかもわかり辛いわ……」

「ああ。さっきもお前にしては珍しく撃ち損ねたものな」

「追ってくるかしら……? あのまま倒れていてくれたらいいんだけれど」

 ガタ、ガタ、ガタン!

「噂をすれば……!!」

「バリケードを突破するだなんて意外と知性が残っているんだな」

 ……バン!!



「やっぱり胸を撃ち抜いたくらいじゃ倒れなかったか……こうしてしっかり頭を狙わなきゃね」

……………………………………………………………………………………

【解説】
「生きる屍」のように過ごしていた「僕」の所に舞い降り、ハート(心臓)を撃ち抜いたのは天使のような少女ではなく、ゾンビ・ハンターだったようです。
彼女は比喩ではなく、本当に銃で「僕」のハート(心臓)を打ち抜いたのでした。

「僕」の決死のアタックも虚しく、今度は頭を撃ち抜かれてしまいました。

これで今度こそ「僕」は安らかに眠れることでしょう……。
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