イケメン★ハーレム

「男のくせにグチグチ言わないの! もう一年早く産まれてればよかったって思っとくだけにしときなさいねっ」


と、翔くんに活を入れる遥。


「だ、だってー!」


「私だって、生徒会長と修学旅行にいきたかったんだけど…でも仕方ないんだよ。 それが運命書いてさだめなんだから」


「友理先輩も…そうなんですか」


「そうなの、そうなの!」


「そうなんですか…友理先輩も辛い恋を…」


うんうん、と頷く遥。


「あの、僕! 協力しますっ!」


キョトン、とする遥。


翔ちゃん…何言ってるの?


「ライバルは減った方が…っじゃなくって! 同じ恋する者として、協力させて下さい!」


「ほんとーっ!? 沢尻くんが協力してくれたら、いいとこまで行けそうー!」


と、はしゃぐ二人。


しばらく見てたけど、途中で飽きたので教室に行くと、淳の姿があった。


修学旅行のしおりをマジマジと見つめている。
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