Before Dawn.


───── 1月31日、夜。




「雨音?」

「んー?」

「俺の話聞いてる?」

「あ、ごめん。何だっけ」



ボーッと一点を眺めていた私の視界に突然入って来たのはムスッとした顔の慎。


「ったく。そんなにアレが面白い?」

「まぁね。あまりにも無様で」



横に並んで座っている私達の目の前には後輩にだる絡みされ大変困惑している依織がいる。



「あいつ、酔うとあぁなるのか」

「酔いが冷めたらどうなるんだろうねえ」



普段は依織の事を尊敬し、何かと後ろを従順について回っているその後輩。

今日は大晦日。
無礼講とはいえ、酔いが冷めた後の事を考えると本当に面白い。



きっと今日の記憶を順番に辿っていき依織の事を思い出し顔面蒼白になりながら謝るのだろう。
それか飲みすぎで記憶がなく周りにその失態を教えてもらい、以下略。



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