海姫物語
ハイテクバリアで隠されている。
「君たちね、大人をからかっちゃダメだよ?」
男性が腰に手を当てて怒った表情になる。
けれどふたりは諦めなかった。
大輝の手によって研究施設が乗っ取られるような心配はしていなかったが、自分たちの壮大な目標のために動いていた。
「その研究所では人工エラを作っているんです」
「これがそうです」
ふたりが交互に説明をして鼻の穴を見せる。
そこにある蛇腹状のものを見て男性は汚物を見たような顔つきになった。
「なんだそりゃあ……」
「これがあるから俺たち1時間は海に潜っていられるんです」
「見ててください!」
ふたりはバシャバシャと水しぶきをあげて海へと入っていく。
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